2022年はSNS界隈で大事件がありました
そして再び注目されたのがMastodonです
Mastodonとは?
Mastodon(マストドン)は2016年にドイツのソフトウェア開発者「Eugen Rochko」によって作られた
いわゆるソーシャルネットワークです。(ただ公式説明ではマイクロブログとあります。)
当時も結構話題になっていたのですがTwitterの勢いがすさまじく
特定のカテゴリーの人が好んで使っている印象がありました。
というのも、自分でサーバーを構築しSNSを作って集客をしないと人が来ません。
人がまったくいないのにソーシャルネットワークとして使っておもしろのか?
それが多くの人が疑問に思った点だと思います。
2022年のツイッター騒動で、
考え方の違いは素敵だなと感じることになりました。
その点を紹介していきます。
分散型と中央集権型の考え方
Twitterはイーロンマスクの買収をはじまりに様々なニュースが出ています。
特徴的なのは彼の発言や行動で多数のユーザーを抱えるTwitterの機能と方針が決まります。
これが「中央集権」という事です。悪いことではなく特徴と捉えるとよいと思います
テスラのイーロンのやることですから、きっと今後革新的な機能で話題になると思います。
Mastodonは「分散型」になります。これは個人が管理するサーバー(インスタンス)が
分散していて、アカウント登録できるWEBサイトが分かれているという事です。
Mastodonのサイトにあるこの図が「中央集権型」と「分散型」をうまく表現しています。
ただ、最初はピンときませんでした。
Twitterはイベント会場、マストドンはサークルスペース
Twitterでニュースや好きな記事を集めた情報ツールとして使っている方も多いと思います。
そこに数年前からTwitterは広告ツイートを入れてきました。
ちょうど、その頃からフォロワーのタイムラインを気にするようになった気がします。
タイムラインには大事な情報を流さないと…
「めしなう」みたいに意味のないこと言えないな
Mastodonはそういった心配はいりません。そもそもサーバーに加入できるメンバーは
サーバー管理者の考え方が反映されるので似た考え方の人が集まっています。
そもそもポリシーに同意して加入してるサーバーだし
「めしなう」って言ってもまぁいいよね
Twitterは中央集権なのでたくさんの人がいます。その中での自分の振る舞いは考えないといけません。
一方でMastodonは個々のサーバーで考えると人数が少ないため気楽にふるまえます。
ただし、管理人のポリシーにはきちんと同意する必要があります。
その点はツイッターより厳しいし独裁的です。
誰かのサークルスペースにいるんだとイメージすると分かりやすいと思います。
自分のインスタンスに遠慮はいらない
Twitterの現在の雰囲気は「意味のある、意図を感じる発言」しか許されない気がします。
そもそも、TweetDeckを使わないと交流のないユーザーのツイートは出てきませんし
広告やニュース記事にまみれた中で「めしなう」ツイートは確かに意味がありません。
ただ、もっと気軽に自分の言いたいことをインターネットで言いたいなぁ…
と思う事は結構あるんじゃないかと思います。そんな時にMastodonが話題になりました。
しかし話題になっただけだしサーバー作るのもどうかなぁ…と思っていた時に
この記事に出会いました。
どんな人が自分のマストドンサーバーを持ちたいと思うのか、という記事です。
Mastodonサーバーの構築方法を紹介してくれるサイトなのですが、
作る意図や目的の話が非常に興味深い内容でした。一文を紹介します。
Why Would You Want Your Own Instance?
Secondly, use it as a microblog, where you gather your thoughts and share one-off ideas. If they are not that interesting to others, who cares ?♂️? It’s your instance,
どうして自分のインスタンスを持ちたいのですか?
第2に、あなたが考えている物事やアイディアを集めるためのマイクロブログとして使う事です。
もしそれが他人に全く興味のないことだったとしても、誰がきにしますか?♂️?あなたのインスタンスです。
いしけんはこの文章に惚れました。他の人を気にせずに「めしなう」って言ったりできる自由。
確かにこれが今のTwitterにはありません。昔はあったのですが、どっかで誰かがつぶしました。
Mastodonはマイクロブログとして使うイメージを持つと利便性が見えてきます。
意味のないこともつぶやいてもいいですし、自分だけが考えているアイディアを
たんたんと書いていってもいいわけです。形になったら成果をTwitterに書くとよいと思います。
ただし、Mastodonとはいえインターネットに情報が公開されます。
つぶやいた内容は「ローカル」メニューで確認できますし。検索エンジンにもたまに引っ掛かります。
世間に公表しているという事実はしっかりと認識し、
そのインスタンスのルールやポリシーに沿って利用する必要があります。
めしなうって言いたいだけなのに大事になってきた。
Twitter、Mastodonそれぞれに
良い側面があるのは間違いありません。
エンジニアや研究者には確かにオススメ
Twitterではエンジニアや研究に関する話は
目立った結果や成果、ニュースになるような話しか見られなくなりました。
Mastodonではアイディアや研究成果をはじめ勉強した内容などを書くのもよいと思います。
後に自分がつぶやきを見返して復習したり、思い出すことができます。
人がいなくても気にならない。好きな人だけ呼べばいい。
この自由がなんだか落ち着くんです。
では、次回はMastodonサーバーの作り方をご紹介しましょう。
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