【活用編】ChatGPTを使って英語の歌詞を勉強しよう─インタラクティブな学習方法をご紹介─

いしけん

今回は英語の曲の歌詞をChatGPTを使って勉強します。
インタラクティブ(対話)という所がポイントです。

ただ翻訳するだけとは違うということですね

目次

はじめに

OpenAIとChatGPTの紹介

ChatGPTOpenAIが開発したAIチャットボットです。
従来のチャットボットとは異なり、様々な質問を自然に受け答えしてくれます。
2023年利用人数は1億人以上いるといわれ、非常に評価されているAIシステムです。

この記事の目的

この記事ではChatGPTを使って英語の音楽の歌詞をインタラクティブに勉強する方法をご紹介します。
洋楽などの歌詞を翻訳して理解することがあると思いますが、
翻訳だけではなかなか意図をくみ取るのが難しいケースが多くあります。

そこで、ChatGPTを使ってとことん質問を投げかけて歌詞をより深く理解していきましょう。

ChatGPTを活用した英語の歌詞学習の方法

歌詞の意味を理解する

そもそも音楽の歌詞とは、ある曲の中で伝えたい意図や意思を”ちりばめた”ものだと考えています。
文章が1章、2章等の章に区分けされて理解されることから考えると、
歌詞というものは音楽の理屈に合わせて構成され理解されることが多いと思います。

要するにただ全体を翻訳しただけでは実はあまりよく理解できないことが多いです。

歌詞を使ったフレーズや表現の習得

英語の歌詞でよく出てくるのは独特のフレーズです。
例えば私が好きなメタルバンド「InFlames」はよく慣用句を使った表現を歌詞に取り入れます。

When the sky is clear we will remember

Through thick and thin we won’t surrender.

AS the years pass, the memories still last

When the sky is clear we will remember

InFlames – We will remember -より

これをChatGPTに訳してもらったところ、このような回答になりました。

空が晴れたとき、私たちは思い出す
厚くても薄くても、私たちは降参しない
年月が過ぎても、思い出はまだ残っている
空が晴れたとき、私たちは思い出す

ChatGPT 4.0

なんとなく意味は通るのですが、これだとちょっと日本語的にはおかしい意味です。
「thick and thin」というのは英語の慣用句のため、実は違う意味があります。

このように会話して突っ込みを入れた所。このような返答がありました。

はい、その通りです。”Through thick and thin”は英語の慣用句で、直訳すると「厚くても薄くても」となりますが、その実際の意味は「困難な状況でも簡単な状況でも」または「どんな状況でも」です。

したがって、このフレーズ “Through thick and thin we won’t surrender” を翻訳すると、「どんな困難な状況でも私たちは降参しない」となります。これは困難に直面しても諦めないという強い意志を表しています。

ChatGPT 4.0

「どんな状況でも」というのは実にいい翻訳ですね。

この曲は「困難を乗り越えて成長し、過去の経験を忘れず自分自身の道を歩む強い意思」を
強く感じる曲なので、「どんな状況でも降参しない」という強い気持ちがぴったりです。

In Flames – We will Remember
いしけん

全体的に「せつなさ」を感じる曲です。
衝突が終わり、早く平和になった青空を見たいものです

ChatGPTを活用したインタラクティブな歌詞学習のヒント

ChatGPTとの対話を通じた歌詞の解釈

英語の歌詞を理解するためには翻訳だけでは理解が難しいことがわかりました。
先の例のように日本語でおかしいな?と思ったポイントが実は学ぶべきポイントになります。

単純に「~」の部分がおかしいと思いますがどうですか?と指摘するのもよいですし
私は既にある英単語部分が慣用句と分かっていたので、
「慣用句」で考えた場合この歌詞の意味はことなるのでは?と質問できました。

いしけん

ちなみに指摘の部分は日本語でも英語でもかまいません。
どちらでも対話をしながら歌詞を理解できます。

That’s Lifeの歌詞の意味をChatGPTに聞いてみた。

Franks Sinatra(フランク シナトラ)That’s Lifeという曲をご存知でしょうか?
最近だと「JOKER」という映画のテーマで使われた曲で人気が再燃しましたね。

That’s Life

元々1963年に初版が作られて、後にフランクシナトラが歌ったバージョンが話題になった曲です。
まずはバックグラウンドをChatGPT4.0に聞いてみます。

“That’s Life”はDean KayとKelly Gordonによって書かれ、1963年にMarion Montgomeryによって最初に録音された曲です。この曲は人生の起伏にもかかわらず、あきらめずにポジティブに保つべきで、すぐに自分は「再び頂点に立つ」という元気づけるメッセージを持っています​1​。Marion Montgomeryは、歌手のPeggy Leeによって見つけられ、その後Capitol Recordsと契約しました。彼女は1963年に”That’s Life”を録音し、同年にリリースしましたが、チャート入りすることはありませんでした​1​。

ChatGPT4.0

この情報は僕もWikipediaを参考にしたのですがChatGPTもそこを参考にしたようです。
ちなみに、ChatGPT4.0のブラウザ機能を使って答えを作っているときはこのような表示になります。

この説明だけみるとすごくポジティブな曲のような印象です。
ただ、この曲を細かく見ていくと英語の意味はわかるけど、意図が不明なポイントがいくつか出てきます。
例えば、

That’s what all the people say
You’re riding high in April, shot down in May
But I know I’m gonna change that tune,
when I’m back on top, back on top in June.

That’s Life

こんな質問をしてみました。

この歌詞は、人生の起伏を象徴的に描いています。「You’re riding high in April, shot down in May」は、人生が一瞬で変わること、つまり4月には最高の状態にあるのに、5月にはすぐに落ち込む状態になることを表しています。

次の行「But I know I’m gonna change that tune, when I’m back on top, back on top in June」は、困難にもかかわらず自分は元の状態に戻るつもりであることを示しています。特に「back on top in June」は、6月には再び成功する、つまり状況を立て直すという自信を示しています。

具体的になぜ6月に成功すると歌っているのかについては、歌詞の作者の意図を正確に知ることは難しいです。しかし、これは一般的な比喩で、時間の経過とともに状況が改善することを示している可能性があります。つまり、4月に成功し、5月に失敗した後、6月には再び成功する、というパターンは、人生の起伏を象徴的に表現しています。

ChatGPT4.0

人生に起伏があるのは分かりますが、ずいぶん楽観的な思考のように思えます。
次の歌詞の箇所が「それでも時に人は夢を踏みつけにしてくる」という内容が
現れるのですが、それを前提にこんな質問をしてみました。

人にこんな質問したらうざがられますね

いしけん

ChatGPTなら大丈夫!…よね

「That’s Life」は、人生の起伏とそれに対する楽観的な態度を描いています。歌詞は、人生の困難と挑戦、それに続く回復と再生を表現しています。主要なテーマは、降りかかる困難にもかかわらず、自分自身を引き上げてレースに戻ること、つまり困難を乗り越えることです。

この楽観的な態度は、歌詞全体を通じて表現されています。「You’re riding high in April, Shot down in May, But I know I’m gonna change that tune, When I’m back on top, back on top in June」(4月には高みにいて、5月には打ちのめされて、でも私はその曲を変えてみせる、6月には再び頂点に立つ)という歌詞は、人生の起伏を描きつつも、再び立ち上がる確信を示しています。

「I’ve been a puppet, a pauper, a pirate, A poet, a pawn and a king, I’ve been up and down and over and out, And I know one thing, Each time I find myself flat on my face, I pick myself up and get back in the race」(私は人形だったことも、乞食だったことも、海賊だったこともある、詩人であり、駒であり、王であった、上下左右、行ったり来たりしたが、一つだけわかっている、顔をつけて倒れるたびに、自分を引き上げてレースに戻る)という部分も、人生のさまざまな経験とその中での回復力を示しています。

そして最後に、「That’s life, that’s life, And I can’t deny it, Many times I thought of cuttin’ out but my heart won’t buy it, But if there’s nothing shakin’ come here this July, I’m gonna roll myself up in a big ball and die」(それが人生、それが人生、否応なくそうだ、何度か逃げ出そうと思ったが、心がそれを許さない、でも7月になって何も起こらなければ、私は自分を丸めて死んでしまうだろう)という部分は、苦悩と絶望の中でも、終わりではないという強さを示しています。この最後の部分は、一見悲観的に見えますが、歌の全体的なメッセージを考えると、これはおそらく自己風刺的な表現で、あきらめずに前進することの重要性を強調していると解釈「That’s Life」は、人生の起伏とそれに対する楽観的な態度を描いています。歌詞は、人生の困難と挑戦、それに続く回復と…

ChatGPT 4.0
いしけん

後半なんか繰り返してますね…
実はChatGPT4.0を使っているとたまにこの現象が起きます

この解釈は中々興味深いですね。楽観的な思考と現実の両方きちんとわかって見てはいる事が分かりました。
この曲がそんなに希望にあふれた感じがしないのは、現実の厳しさも表現しているからなんですかね。
最後の歌詞はしゃれた英語の言い回しが多いのですが、きちんと翻訳してますね。

いしけん

my heart won’t buy it.
「心がそれを許さない」と訳せるのか。確かに納得です。

まとめ

今回のChatGPTの活用方法は英語の曲の歌詞を理解するために、様々なアプローチを心みました。
色々な表現力を知るという点では英語学習にも良いと思いました。

好きな曲を翻訳して楽しまれていた方も、是非一度ChatGPTに聞いてみてください
きっと新たな発見と解釈が生まれて楽しめると思います。

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この記事を書いた人

いしけんのアバター いしけん ゲーマーエンジニア

マイクラ、IT技術、ゲーム全般が好きなエンジニアです。
フリーランスエンジニアとして活動中。

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